FAQ2 【疾患別内容について】

*アトピー性皮膚炎*

  • ステロイド外用剤の塗り方や使い分けはどのようにすればよいですか?全体に使用するのですか?それとも患部だけなのでしょうか?アトピー性皮膚炎の場合、よい部分とひどい部分などいろいろ混じっていますが...
  • アトピー性皮膚炎の治療について、どのような基本方針でしょうか?
  • ステロイド外用剤の使用についてどのような考えですか?また、副作用はどのようなものでしょうか?
  • 以前からアトピー性皮膚炎という診断を受けているのですが、何が原因なのか知りたいと思います。血液検査でわかりますか?
  • いわゆる民間療法については、どう思いますか?
  • 痒み止めといって処方していただく飲み薬(抗アレルギー剤)がどうも私にはどれも効果がないようですが、それでも飲み続けたほうがよいのでしょうか?
  • 免疫抑制剤(プロトピック軟膏r)とはどんな薬で、どのような注意が必要ですか?
  • 妊娠中なのですがステロイド外用剤を使用しても問題ないのでしょうか?
*イボ*
  • クビに小さな「イボ」が無数にあります。ヨクイニンを飲んでいたのですが一向に取れません。貴院ではどんな治療をしていますか?
  • 以前「イボ」の治療として液体窒素を当てていましたが、あまりの痛さに途中で止めてしまいました。やはり治療に痛みはつきものなのでしょうか?
  • 顔面に小さな「イボ」がたくさんあり、他院で扁平疣贅と診断されました。どのような治療がありますか?
  • 顔面と頭に1cmくらいの大きさで、黒くて表面がザラザラした大きく盛り上がったイボとそれ以外にも色はあまりないのですが5mmの大きさで、平らにわずかに盛り上がったイボがたくさんあります。どんな治療が適しているのでしょうか?
  • 体に赤い小さなイボができました。これって治療できますか?
*くすみ*

*くま*
  • 「目の下のくま」が気になります。どのような原因で出来ているのでしょうか?
  • 貴院での「目の下のくま」に対する治療にはどのようなものがありますか?
*円形脱毛症*
  • 円形脱毛症の際に、グリチロンrやセファランチンrといった内服薬とともにフロジンr液やトプシムクリームr(ステロイド)などが処方されますが、朝と夜の使い分けはどのように行われますか?
  • 髪の毛によいとされる食べ物を教えてください。
*更年期障害*
  • 貴院でも更年期障害の相談にのっていただけるとのことですが、どのような治療がありますか?
*シミ*
  • シミ(肝斑)の患者さんにビタミンCとともにトランサミンr(トラネキサム酸:抗プラスミン薬で線用系が亢進した際の止血剤であるが、湿疹,蕁麻疹,薬疹,扁桃炎などの際にもよく処方されます。これはプラスミンによるアラキドン酸の遊離やプロスタグランディン産生を抑制するといった抗炎症・抗アレルギー作用を期待したものです。)が処方されますが、どのような効果があるのでしょうか?また、使用できないのはどのような疾患があるときですか?
  • 右の頬に丸くて2cmを超える大きくて濃い「シミ」があります。どんな治療が効果的ですか?
  • レーザー治療を希望しています。治療後はどうしてもテープなどを貼らなくてはならないのでしょうか?また料金はいくらくらいかかりますか?
  • 両方の眼の下から外側にかけて、不規則な形をした「シミ」があります。他院で「肝斑」と診断されましたが、どんな治療を行っていますか?
  • 手の甲からうでにかけて、余り濃くはない「シミ」があり、一部は少し盛り上がってイボのようになっています。レーザーできれいにとれますか?
  • 美白剤に興味があります。どんなものを取り扱っていますか?
  • ソバカスのように顔全体に1個1個は小さいのですが、数が多いシミがあります。どのような治療が適していますか?
*シワ*
*多汗症*
  • 汗止めの塗り薬(制汗剤)にパウダーと液がありますが、どのように使いわけるのですか?また、主成分の塩化アルミニウムの作用について教えてください。
  • ボトックスrなどのボツリヌス菌製剤による多汗症での効果はどれくらい持続しますか?また臭いにも有効なのでしょうか?
  • 手のひらの汗で悩んでいます。貴院ではどのような治療がありますか?
*たるみ*
  • 「たるみ」に対する治療としては一般的にはどのような治療があるのでしょうか?
  • 貴院では、どのような「たるみ」治療がありますか?
*ニキビ*
  • 保険内の治療を希望していますが、飲み薬だけで今出ている「ニキビ」はよくなりますか?
  • 漢方を使ってのニキビ治療は行っていますか?
  • 保険外(自費)の治療にはどんなものがありますか?
  • 「ニキビ」にはケミカルピーリングがよいと聞きますが、止めるとすぐに再発するのでしょうか?
  • 背中の「ニキビ」で困っています。どんな治療がありますか?
  • ピーリングローションとはどんなものですか?また、抗生物質入りの外用剤との併用はどのようにすればよいですか?
  • ニキビ治療で、ダラシンTゲルrを処方される時とダラシンローションが処方される場合がありますが、どのように使い分けるのですか?
  • ニキビ治療で、抗生物質(ルリッドrなど)を内服する際に赤ニキビが少なくなった後では、自己調節をするように指導されますが、具体的にはどのように内服すればよいのでしょうか?
  • ニキビ予防で、洗顔方法など日常生活での注意点はどのようなことですか?
*ホクロ*
  • 顔に5mm~6mm程度の盛り上がったホクロがあるので、除去したいのですが、治療費はいくら位になりますか?保険証は使えますか?
  • 小さい頃からあったのですが、顔に5mmくらいの黒い「ホクロ」があり、いつの頃からか盛り上がっています。レーザーで治療することはできますか?
  • 顔に2mmくらいですが、余り盛り上がっていない、黒というよりも青く見える小さな「ホクロ」が数個あります。どんな治療が適していますか?
  • 治療を希望していますが、料金はいくらくらいかかりますか?
  • ホクロが徐々に大きくなっています。悪性ではないかと心配しています。切り取ったホクロを病理検査に出して良性か悪性かを調べることは出来ますか?また、料金はいくらくらいかかりますか?
  • 炭酸ガスレーザーによるホクロの治療について、もう少し詳しく教えてください。
  • レーザー治療では時間をかければ完全に傷跡は消えるのでしょうか?

【アトピー性皮膚炎】

Q:ステロイド外用剤の塗り方や使い分けはどのようにすればよいですか?全体に使用するのですか?それとも患部だけなのでしょうか?アトピー性皮膚炎の場合、よい部分とひどい部分などいろいろ混じっていますが...
A:ステロイドというと副作用を気にされる方が多いのですが、正しい使い方をすれば怖いものではありません。ステロイドには強さの段階があり、症状や部位にあわせて使い分けます。症状が強い部位には強いステロイドをしっかり塗り、軽くなるにつれて弱めたり塗る回数を減らしてゆきます。また症状が広範囲に及ぶ場合はステロイドと保湿剤の混合を簡便さを優先して使用していただくこともあります。基本は略全身の乾燥肌を呈している皮膚に保湿剤を使用し、湿疹症状がはっきりしている部位にステロイドを上から重ね塗りしていただきながら、最低限の薬剤でよい状態を長く維持できるようにを目標にするよう勧めています。
Q:アトピー性皮膚炎の治療について、どのような基本方針でしょうか?
A:基本的にはいかに症状を最低限の薬剤でコントロールできるかということを柱にしています。症状には波があります。良いときもあれば、悪いときもあるだろうと思います。出来るだけよい状態を長く維持し、悪い時期を最小限にすることを考えます。症状や部位に応じてステロイド外用剤を使用し、よくなるに従って保湿剤などのスキンケアを治療の中心に移行してゆきます。外用剤による治療が主軸であり、抗アレルギー剤などの内服は治療の補助であると考えています。内服を併用してご自身でかゆみが軽くなるのを実感される方や、引っかき傷が少なくなるなどの目で見える効果が得られる方には処方しています。確かに背中の手が届く範囲に一致して皮疹が悪くなっていて、背骨付近はきれいな皮膚をされている患者様もおられますので、引っ掻くという行為は悪くする因子だと思いますし、ご自身で自覚されている方もおられます。引っ掻くという行為が続くと、皮膚が苔癬化(皮膚がゴワゴワになる)や痒疹(1個1個の皮疹が虫刺されの痕のように固く盛り上がる)、夏には容易に「とびひ(伝染性膿痂疹)」を引き起こします。ご自身の皮疹の状態がどれくらいの強さのステロイド外用剤でコントロールできるのか、ということを少しずつでも覚えていただいて、ご自身やご家族の方にもある程度の薬剤の選択が出来るように指導してゆきたいと考えています。いずれにせよ、医師だけではなく患者様との二人三脚でアトピー性皮膚炎がコントロールできればよいと思います。
Q:ステロイド外用剤の使用についてどのような考えですか?また、副作用はどのようなものでしょうか?
A:状態に応じて、ステロイドは適切に使用すべきだと考えています。保湿剤や非ステロイド外用剤だけで患者さま全員がずっとコントロール出来るものだとは考えていません。但し、使用にあたっては症状や部位に応じてステロイド外用剤の強さを変更する、あるいは保湿剤単独のスキンケアへと移ってゆきます。未だにステロイド外用剤についての誤解されていることも多いようです。例えば、ステロイド外用剤を使用すると皮膚が黒くなる、ステロイド外用剤を中止するとリバウンドが起きる、などです。しかし、副作用があるのも事実です。ステロイド外用剤を使用すると、皮膚の炎症を抑えるとともに塗った皮膚の抵抗力(免疫力)が低下しますので、細菌、カビ、ウイルスが付着したり増加してニキビやヘルペスをひどくする場合があります。今までと違う症状がでた場合には早めにご相談下さい。中止、あるいは適切な薬剤の使用によって短期間で治療できます。また、クスリの吸収がよい部位(顔面:毛包脂腺系が発達している,陰嚢やご老人の皮膚:皮膚が薄い など)に長期間にわたって強いステロイド外用剤を使用すると小さな血管が浮き出たり、皮膚が薄くなってくることがあります。病変の部位を選んで適切な強さで外用し、クスリを休む期間を設けたり、免疫抑制剤(プロトピックr)などを使用することによって、これらの症状を避けることが出来ます。( 参照:ステロイド外用療法:「アトピー性皮膚炎 よりよい治療のためのEBMとデータ集」、興和創薬株式会社「ステロイド外用剤のウソとホント」)
Q:以前からアトピー性皮膚炎という診断を受けているのですが、何が原因なのか知りたいと思います。血液検査でわかりますか?
A:元来、アトピー性皮膚炎とは「アレルギーを起こしやすい体質」と「敏感肌・乾燥肌」を併せ持っている方が「環境要因に伴う刺激」に対して主に皮膚表面で反応を慢性的に繰り返している状態だと考えられています。小さなお子様では確かにアレルギーの要素(特に卵白などの食物アレルゲン)が強いので血液検査でⅠ型(即時型)アレルギー反応を調べることも重要ですが、年齢を経るに従ってほとんどはⅣ型(遅延型)アレルギー反応が優位となってしまいますので、この場合には血液検査では判定できません。あまり「アレルギー」という言葉に敏感にならないで、物質が皮膚から入って湿疹反応を起こすのだから、敏感肌や乾燥肌を少しでも整えるために日々のスキンケアに留意したり、湿疹で肌が荒れていれば当然ながら様々な物質が皮膚へ侵入しやすくなっているわけですから早めにステロイドなどの治療薬を使ってよい状況へ戻す事などを重視した方がよろしいかと思います。
Q:いわゆる民間療法については、どう思いますか?
A:現時点で、西洋医学的見地からみて有効性が実証されていないからといって、その有用性を完全に否定すべきものではないと思います。但し、あまりにも改善が見られない場合や、高額なものはいかがなものでしょうか?中には民間療法で改善される方もおられるのでしょうが、その割合はどの程度のものなのでしょうか?私は医学的治療を優先し、スキンケアやサプリメントなどの一環として補助的に使用するものだと考えています。スキンケア製品として考えた場合に、使ってもらうためには使用感というのも重要な因子だと思いますので。
(参照:民間療法:「アトピー性皮膚炎 よりよい治療のためのEBMとデータ集
Q:痒み止めといって処方していただく飲み薬(抗アレルギー剤)がどうも私にはどれも効果がないようですが、それでも飲み続けたほうがよいのでしょうか?
A:アトピー性皮膚炎の治療でより大切なのは塗り薬だと考えています。痒いから引っ掻いてしまうのですが、患者様の中には明らかに手が届く範囲の皮膚に限局して湿疹部位が悪化していたり、逆に手が届きにくい背骨付近は非常にきれいな肌をされていることも少なくありません。こうしたことからも確かに引っ掻くことによって皮膚のバリア機構が破壊され、よりアレルゲンなどが侵入しやすい状況となるなどの悪循環が見て取れます。無意識に引っ掻くのが薬を内服することによって少なくなる、あるいは「痒い」というのも嫌な感情であり、それが軽くなるならば飲む意義があるでしょう。抗アレルギー剤は「じんま疹」などでは多大な効果を発揮しますが、アトピー性皮膚炎の痒みに対しては奏功しないことが少なくありません。また、湿疹部位が外用によって軽くなってくると必然的に痒みは軽くなってきます。薬を内服して痒みが軽くなる、無意識に引っ掻くのが減るようであれば続ければよいでしょうし、症状が軽くなって内服しなくても痒みをほとんど感じない、引っ掻き傷も見受けられないようであれば不要でしょう。また、内服しても効果が感じられなければ私は中止してもよいと思います。繰り返しますが、あくまでも湿疹・皮膚炎の治療の主役は外用剤です。抗アレルギー剤の内服はあくまでも補助としての位置づけにあります。( 参照:抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬:アトピー性皮膚炎 よりよい治療のためのEBMとデータ集
Q:免疫抑制剤(プロトピック軟膏r)とはどんな薬で、どのような注意が必要ですか?
A:プロトピック軟膏r(タクロリムス)は1999年に藤沢薬品(現Astellas製薬)によって世界に先駆けて日本で発売された従来のステロイド外用剤にも匹敵する有効性を持ったアトピー性皮膚炎の治療薬です。筑波の土壌から採取した真菌から得られた成分であり、同一成分を含んだ内服薬が臓器移植の拒絶反応を抑える目的で使用されていました。その抗炎症作用を外用薬に応用したものがプロトピック軟膏であり、0.1%成人用と0.03%小児用があります。プロトピック軟膏には次のような長所があります。①ステロイド外用剤のストロングクラス(例 リンデロンVなど)と同等の抗炎症作用があるにも関わらず、ステロイド長期外用で問題になる皮膚萎縮や毛細血管拡張症などの副作用が生じない。②ステロイド外用剤による皮膚萎縮などの副作用が出やすい顔や首にも使用しやすい。③正常な皮膚からはほとんど吸収されないため、より安全である。逆に、「使用に際しては、ほとんどの例で刺激(ほてり、ひりつき、かゆみ増強など)が生じる」という大きな欠点があります。多くの方は外用を始めて数日から1週間くらいで慣れて何とか使用できるようになられるのですが、中にはどうしても刺激が抜けない方もおられます。また皮膚症状が強いと副作用としての刺激も強く生じますので、最初はステロイド外用剤にて症状を少し落ち着けてから導入した方がスムーズに移行できるかも知れません。注意点として、使用経験が無いとの理由で新生児や2歳未満の幼児への使用が禁止されており、安全性の十分なデータが無いことから妊婦への使用が禁止されており、皮膚感染症(とびひ、ヘルペス、にきび など)がある部位や湿潤した部位(血液への吸収が高まるため)への使用なども禁止されています。使用に際して、使用上限である最高1回5g、1日10gという容量を遵守すれば高い血中薬物濃度が維持することがないのははっきりしていますので、節度ある使用をすれば過度の心配は不要です。
(参照:タクロリムス外用療法:アトピー性皮膚炎 よりよい治療のためのEBMとデータ集
Q:妊娠中なのですがステロイド外用剤を使用しても問題ないのでしょうか?
A:ステロイド外用剤の使用により奇形児を出産したとの報告はありません。添付文章中には動物実験で催奇形性が報告されているために「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること」と記載されています。強いランクのステロイド外用剤を大量で長期に使用することが避けられない場合は医師と相談の上で判断しましょう。授乳についても同様に大量で長期に使用する場合などを除き、中止する必要はないとされています。添付文章においても授乳を避けるような記載はされていません。
引用:大谷道輝「皮膚外用剤のQ&A」(南山堂、2006年)
*以下サイトが有用です。是非、ご覧下さい。( アトピー性皮膚炎に関する情報:九州大学医学部皮膚科学教室

【イボ】
Q:クビに小さな「イボ」が無数にあります。ヨクイニンを飲んでいたのですが一向に取れません。貴院ではどんな治療をしていますか?
A:おそらく「アクロコルドン」と称される、いわゆる「年寄りイボ」の一種で、手足によくできるウイルス性のイボ(尋常性疣贅)とは異なり、感染して広がったりはしませんが、年齢とともに増加してきます。「くび回り」から「わき」にかけての部位によく見られます。小さいものの中にも比較的大きいものと小さいものが混じっています。また細くくびれて飛び出した形のものや中には小さいけれど平たく盛り上がっているものなど形もさまざまです。大きなものでは局所麻酔後に高周波メスで切除・焼灼、炭酸ガスレーザーで蒸散させたりします。液体窒素は色素沈着が広くでてしまいがちなので当院ではあまり行いません。小さくてくびれているものはハサミで単純に切り取ります。平たく盛り上がっているものは炭酸ガスレーザーでの蒸散か中周波(微弱な電気)治療を行います。お時間をきめて一気に比較的大きいものを処理してしまい、後日残っている小さなものが気になれば治療してゆくのがよいでしょう。当院ではできるだけまとめて処理するのを原則としていますので、お昼の時間帯にあわせて再来予約をしていただき、麻酔クリームを塗って(自費:約2,000円)サランラップを巻いてから30分ほどお待ちいただきます。
Q:以前「イボ」の治療として液体窒素を当てていましたが、あまりの痛さに途中で止めてしまいました。やはり治療に痛みはつきものなのでしょうか?
A:ビタミンD3の外用剤、モノクロロ酢酸の塗布も行っています。モノクロロ酢酸は腐食させる薬剤で、ピリピリする痛みを伴うことがあります。特に足の裏のイボは難治なことが多いので色々な治療を組み合わせた方がより有効であろうと思います。何よりも重要なのは治療を継続する根気です。
Q:顔面に小さな「イボ」がたくさんあり、他院で扁平疣贅と診断されました。どのような治療がありますか?
A:ヨクイニンの内服とレチノイン酸の外用に加えて、中周波(微弱な電気)治療や炭酸ガスレーザーでの蒸散を行っています。大きくて目立つものを処理しながら、自分の免疫力で自然脱落を待ちます。
Q:顔面と頭に1cmくらいの大きさで、黒くて表面がザラザラした大きく盛り上がったイボとそれ以外にも色はあまりないのですが5mmの大きさで、平らにわずかに盛り上がったイボがたくさんあります。どんな治療が適しているのでしょうか?
A:「脂漏性角化症(大き目の年寄りイボ)」だと思われます。1cmを超える大きく盛り上がったものは液体窒素による凍結療法がよいでしょう(局所麻酔が不要で、施術後の傷管理が楽です。自然に黒いかさぶた状に変化し、1~2週間で脱落します)。小さいものは炭酸ガスレーザーが適しています。但し、炭酸ガスレーザーでの施術には基本的には局所麻酔注射が必要で、処置後には外用剤の上から肌色テープで約1週間、傷を保護していただく必要がございます。
Q:体に赤い小さなイボができました。これって治療できますか?
A:おそらく「老人性血管腫(Cherry angioma)」ではないかと思われます。当院では血管治療を行うロングパルスYAGレーザーであるクールグライドを使用しています。血管腫にむけて1~2発照射すると2週間くらいで自然にかさぶた状となり脱落してゆきます。保険適応とはならず、1部位で1,050円が1回ごとに必要です。
(参照:皮膚病AtoZ「ウイルス以外のイボ」・「疣贅:ウイルスによるイボ」)

【円形脱毛症】
Q:円形脱毛症の際に、グリチロンrやセファランチンrといった内服薬とともにフロジンr液やトプシムクリームr(ステロイド)などが処方されますが、朝と夜の使い分けはどのように行われますか?
A:円形脱毛症は一種の自己免疫疾患(自分のリンパ球が毛を攻撃して脱毛する)と考えられており、それを抑えるためにステロイドやシクロスポリンなどの免疫抑制剤が使用されます。また、よく男性の育毛剤の広告にみられるように血流促進(毛への血の流れをよくする)作用も重要と考えられているために、フロジンr液(塩化プロニウム:副交感神経刺激薬で血管拡張作用を有する)が使用されます。当院では主に患者様の使用感の観点から、朝にはべとつかないフロジンr液、夜にはステロイドクリームを使用してもらっています。あるいは両者を併用する場合にはフロジンr液を最初に外用し、その後にトプシムクリームrを用いてください。ステロイドにも液剤がありますが、髪などへ付着するなど多量に不必要に使用されるきらいがあるために、クリームを基本としています。但し、脱毛範囲が広くなるとクリームではどうしても外用しにくいので液剤へ変更いたします。
Q:髪の毛によいとされる食べ物を教えてください。
A:昔から海草(わかめ、昆布、ヒジキなど)が髪の毛によいとされ、私も祖母や母から同様な話を聞いた覚えがあります。しかし、どうもその根拠は曖昧であり、緑から黒い色をした細長い外見から言われているようです。髪の毛への栄養も当然ながら皮膚へ血流とともに運ばれてくる栄養素やエネルギーを利用しています。飢餓状態やある種の疾患(消化器系疾患やその外科的治療などによって十分な栄養が摂取できない、あるいは吸収が妨げられた状態)では確かに脱毛が見られます。また疾患に伴う代謝異常やアルコール中毒などでみられるペラグラ、さらに昔は粉ミルクや高カロリー輸液に伴う亜鉛欠乏症などでアミノ酸、亜鉛、銅など特殊な栄養素が欠乏することによっても脱毛や毛質の低下が見られました。しかし、普通の食事を摂取している限りにおいては、特別な疾患もない状況下では何か特殊な成分を含む食物を摂取することによって毛を一層成長・増毛させることは知られていません。従って、現時点では食事が偏重しやすい方では総合的にサプリメントを摂取することは悪いことではないというレベルかも知れません。
(参照:伊藤雅章「皮膚疾患100の質問」(メディカルレビュー社、2004年)、皮膚病AtoZ「円形脱毛症」)

【くすみ】
Q:ただいま、工事中です。
A:

【クマ】
Q:「目の下のくま」が気になります。どのような原因で出来ているのでしょうか?
A:いわゆる「目の下のくま」と言われる症状には色々な要因があわさって生じていると考えられています。大きくは3つで、①血行不良(静脈血の滞り)、②色素沈着や“くすみ”、③小ジワに伴う光の乱反射やくぼみによる影 などがあります。血行不良については、目の下の内側に赤紫色に見える方、手のしもやけの時の色調の変化を思い浮かべてくださるとイメージしやすいと思います。色素沈着については花粉症などで目の回りをこすりすぎて生じてしまうことも少なくありません。また“くすみ”の一因でもある乾燥によって層の透明感が損なわれることによっても暗くみえてしまいます。年齢とともに小ジワが増えてくるのは致し方ないことですが、表面が凸凹するためにその部位に当たった光が乱反射してしまい暗く見えることがあります。さらには年齢とともに窪んでしまう方も、その部位に影ができてしまいますので「目の下のくま」と認識されます。このように多数の要因によって生じるため、治療が難しい症状だと思います。
Q:貴院での「目の下のくま」に対する治療にはどのようなものがありますか?
A:上記の要因を考えますと、先ずご自身によるホームケアとして行っていただくものに保湿ならびに適度なマッサージによる血行不良の改善を目指します。色素沈着に対しては美白剤の外用を行います。小ジワに対してはレチノイン酸などの皮膚の厚みを増加させる作用のある外用、各種レーザー治療(当院ではキュリアrとクールグライドr)があります。シワやたるみがひどくなると、それらでは対処できませんので外科的治療(アイリフト:下眼瞼のしわ取り手術、当院では致しておりません)やダウンタイムを伴う“かさぶた”を作るようなレーザー治療などが必要でしょう。窪みが明らかな場合にはヒアルロン酸などの注入を行うこともあります。

【更年期障害】
Q:貴院でも更年期障害の相談にのっていただけるとのことですが、どのような治療がありますか?
A:当院は婦人科ではありませんが、当メディカルフロアに婦人科が無い事や、プラセンタ注射などを希望される方の中にかなりの頻度で更年期障害を訴える方が当院にも訪れることから、次第にご相談を受けるようになりました。当院で行っているのは、①プラセンア注射(メルスモンr)、②漢方治療(桃核丞気湯、補中益気湯など)、③外用するゲル状ホルモン剤(ホルモン補充療法:HRT)になります。③のゲル状剤は私は個人的には心待ちにしていた製品でポーラファルマのディビゲルr(1mg)に限定させていただいています。というのももう1種類の外用ホルモン剤は保険適応でないという問題点があるからです。こうした外用剤のメリットは、
工事中

【シミ】
Q:.肝斑に対してビタミンCとともにトランサミンr(トラネキサム酸:抗プラスミン薬で線用系が亢進した際の止血剤であるが、湿疹,蕁麻疹,薬疹,扁桃炎などの際にもよく処方されます。これはプラスミンによるアラキドン酸の遊離やプロスタグランディン産生を抑制するといった抗炎症・抗アレルギー作用を期待したものです。)が処方されますが、どのような効果があるのでしょうか?また、使用できないのはどのような疾患があるときですか?
A:最近ではトランシーノrという名称でOTC医薬品として販売されており、TVコマーシャルや店頭で見かけた方も多いのではないでしょうか?トラネキサム酸が肝斑に有効であることが報告されたのは1979年のことだそうです。その後、日本においては次第に広く皮膚科医の間では使用されていました。本邦では自家製剤のハイドロキノン以外に有効な治療法が長らくなかったことも関係するのかも知れません。紫外線や妊娠、あるいは経口避妊薬の服用にて皮膚局所のプラスミン活性が高まって、メラノサイトが刺激を受けてメラニン色素の産生が増加します。そこにトラネキサム酸の抗プラスミン作用でメラノサイトを刺激する因子を抑えることによって効果を発揮するのではないかと考えられています。内服を開始して1~2ヶ月で効果が出始めることが多いようですが、内服中止によって再燃してきます。また肝斑は紫外線によって悪化しますので、サンスクリーン剤を適切に使用することも重要です。ハイドロキノンやレチノイン酸の外用を併用することによって効果が高まることが知られています。最近では、日本の大手化粧品会社から医薬部外品(薬用化粧品)も販売されています。高脂血症や心疾患などのために抗凝固療法を行っている方へは使用されません。その他、ビタミンCやビタミンE、L-システイン(ハイチオールr)の内服も有効であることが知られています。
Q:右の頬に丸くて2cmを超える大きくて濃い「シミ」があります。どんな治療が効果的ですか?
A:「老人性色素斑」と呼ばれるシミだと思われます。濃いということなので、レーザーがとても有効でしょう。一般的にレーザー治療はシミの部位に一致して軽い「やけど」を起こさせる治療ですので、薄い「シミ」には不向きです。レーザー治療後に美白剤を用いたアフターケアをしていただくことで、より効果的な治療になります。
Q:レーザー治療を希望しています。治療後はどうしてもテープなどを貼らなくてはならないのでしょうか? また料金はいくらくらいかかりますか?
A:キズは乾かすのではなくて湿った(湿潤)状態を作った方が早くきれいに治ることがわかっています。ですので、少しでも早くきれいに直すためにキズを保護するのだと考えてください。かさぶたが出来てしまえば、本来は覆う必要はないのですが、洗顔などで完成していないかさぶたがとれてしまうことがありますので、かさぶたが自然にとれるまで(顔であれば長くても1週間)保護をお願いしています。当院では患部の保護には肌色テープを使用しています。テープの上からお化粧は出来ますが、完全には隠れませんので、施術にあたってはご自身の都合にあわせてテープを貼っても構わない時期をお選びください。
料金は最大径1cmまでのシミが5250円、2cmまでのシミが10500円となっています。数が多い場合には割引がございます。
Q:両方の眼の下から外側にかけて、不規則な形をした「シミ」があります。他院で「肝斑」と診断されましたが、どんな治療を行っていますか?
A:“かさぶた”を作るようなレーザー治療は効果が無いばかりか、よけいに濃くなる場合もあります。治療はビタミンCやトラネキサム酸などの内服・外用、ケミカルピーリング、レチノイン酸やハイドロキノンなどの美白剤を外用していただきます。日光にあたると濃くなりますので、遮光に心がけてください。
Q:手の甲からうでにかけて、余り濃くはない「シミ」があり、一部は少し盛り上がってイボのようになっています。レーザーできれいにとれますか?
A:一般的に顔面に比べるとレーザーの効果は劣ります。炎症後の色素沈着をきたしやすいので一部を試して、その後美白剤によるアフターケアを行った後にご満足がいただけるようでしたら、全体に対してレーザー治療を行います。また、特に薄い「シミ」に対しては中周波(微弱な電気)による治療の方が効果的な方もおられます。盛り上がりが強い部位(イボと同じです)では炭酸ガスレーザーによる蒸散を併用して平坦化させます。
Q:美白剤に興味があります。どんなものを取り扱っていますか?
A:5%ハイドロキノン、0.025~0.1%レチノイン酸を取り扱っています。レチノイン酸は基本的にハイドロキノンと併用していただいております。こうした薬剤が刺激でお使いになれない方にはビタミンCの外用をお勧めしています。ケミカルピーリングも有効です。
(参照:皮膚病AtoZ「ハイドロキノンの使用法」、「レチノイン酸」、「美白剤の使用法」、「美白の化粧品成分」)
Q:ソバカスのように顔全体に1個1個は小さいのですが、数が多いシミがあります。どのような治療が適していますか?
A:例えば「ソバカス」だったとします。Qスイッチレーザーなどでかさぶたが出来てしまうレーザー治療の方が1回での効果は高いのですが、顔全体へ一度に照射してテープなどで傷を全て保護するのはかなりの困難を伴います。また1個1個の治療ではかなりの手間がかかってしまいます。こうしたことから、当院ではジェントルレースによるレーザーフェイシャルやIPLによる顔全体の治療とレチノイン酸やハイドロキノンなどの美白剤外用を4~5回繰り返し、その後にはっきりと残っている「シミ」に対してQスイッチレーザーによる治療を行うことを提案しています。( 参照:皮膚病AtoZ「シミのレーザー治療」)

【シワ】
Q:ただいま、工事中です。
A:(参照:皮膚病AtoZ「シワの各種治療法について」、「シワ対策&化粧品成分について」)

【多汗症】
Q:汗止めの塗り薬(制汗剤)にパウダーと液がありますが、どのように使いわけるのですか?また、主成分の塩化アルミニウムの作用について教えてください。
A:塩化アルミニウムは、皮膚の成分と一塊になって結晶を作り、汗の出口を塞ぐのが主な作用と考えられています(長期使用による汗腺組織の萎縮も報告はされています)。そのため、1日の中でも交感神経が落ち着いて少しでも発汗の少ない夜に濃度の高い液剤(20%濃度が基本で、基剤には水とエタノールの2種類を用意しています)を使用していただきます。発汗の減少が実感できれば、使用頻度を数日に1回などと減らしてゆき、最小限度で維持することを目的としています。一方、パウダーにはごく低濃度の塩化アルミニウムが含まれているため、症状の軽い方はこれだけでコントロールされますし、朝使用することによって、タルクが発汗した水分を吸着してくれます。また、わきが(腋臭症)の方の臭いを少しでもカモフラージュする目的でベルガモット(光線過敏を起こす成分を除去したもの)を配合しています。( 参照:皮膚病AtoZ「制汗剤について」、「塩化アルミニウムの使用法」)
Q:ボトックスrなどのボツリヌス菌製剤による多汗症での効果はどれくらい持続しますか?また臭いにも有効なのでしょうか?
A:平均すると約ワンシーズンです。多くの方は発汗量が多く、薄着になり汗ジミが気になる夏の間をボトックスで対処し、自然と発汗量も低下する冬などには市販品か医療機関から出される塩化アルミニウム溶液ですませているようです。中には、1年中ボトックスrの効果を持続させるべく、年に複数回(ほとんどは2回)施術される方もおられます。また、ボツリヌス菌毒素製剤の基本はエクリン汗腺からの発汗を抑制し、その結果として腋窩で水分が少ないために細菌の繁殖が妨げられて臭いが少しは軽減するものと考えます。当院では、腋窩の発汗量ではなくて、臭いの軽減を主目的にボツリヌス菌製剤による施術をすることはありません。あくまでも補助的効果であると考えています。 ( 参照:皮膚病AtoZ「多汗症」、「多汗症のボトックス治療」、「体臭とスキンケア」)
Q:手のひらの汗で悩んでいます。貴院ではどのような治療がありますか?
A:先ず発汗の程度にもよると思いますが、発汗量がかなり多い(汗がしたたり落ちる程度)場合にはETS(胸腔鏡下神経遮断術)をお勧めしています(当院では手術は行えません)。代償性発汗というリスクはあるものの、その効果は絶大だと思いますので、リスクを上回るメリットが得られる場合が多いと考えます。また、その他の治療法が余り有用ではない場合が多いということもあります。例えば、ワキの多汗症では効果を発揮することが多い塩化アルミニウム液も手足では効果不良で、エタノール溶液ではアルコールの脱水作用で皮膚は乾燥してがさつくが、汗は抑制できないなどという不思議な状況なることもあります。少しでも効果が得られたので継続したい方やどうしても手術などに抵抗があるために使用する方ように40%溶液まで用意しています(自費:各30ml=¥1.050)。ボトックスR治療も保険適応がなされない、患部である手への注射が痛い、痛みに比べて効果持続期間が短くて不満である、などの理由から一度は試すものの繰り返す方がおられません。軽度であれば水道水イオントフォレーシスも有用でしょう。その場合は機器(ドライオニックrなど)をご自身で購入する必要があります。

【たるみ】
Q:「たるみ」に対する治療としては一般的にはどのような治療があるのでしょうか?
A:大きく分けると手術による外科的治療(引き上げ効果)とラジオ波などによる治療(引き締め効果)、さらにはヒアルロン酸などの注入による治療(カモフラージュ効果)の3つに分けられると考えています。
Q: 貴院では、どのような「たるみ」治療がありますか?
A:ただいま工事中です。

【男性型脱毛症】
Q:男性型脱毛症で悩んでいます。プロペシアrを処方してもらいたいのですが?
A:もちろん処方可能です。最初に診察をさせて頂き、処方箋を発行しますのでお近くの調剤薬局にてご購入下さい。なお、保険は適応されないため自費診療扱いとなります。初診料2,500円、処方箋発行料1,000円が必要です。初診の際には最近受けられた健康診断の結果をお持ちくださいますようお願いいたします。ホームページからダウンロードした問診票にあらかじめご記入いただき、来院時に受付へお渡しいただけますと待ち時間短縮となります。
Q:プロペシアrはいつまで内服するものなのでしょうか?
A:プロペシアr内服の効果は内服中止とともに消えてゆき、元の頭髪の状態へ次第に戻っていくことが予想されます。こうしたことを考えると、髪の毛への執着が無くなるまでということになるかも知れません。あるいは、自分の髪の毛への投資が金銭的に価値なしと判断されるまでとも言えるのではないでしょうか。例えば40歳と80歳では当然ながら頭髪への意識レベル(価値観)が異なります。私であれば、80歳で日々内服してまで頭髪を維持しようとは思いません。むしろ、そのお金で何かおいしいものを食したり、趣味に投資するほうがよいと考えます。価値観の転換がおきているハズです。では何歳まで続けるか?それはやはりあなた次第ということになります。(参照:皮膚病AtoZ「男性型脱毛症(AGA/プロペシア)」、 万有製薬「AGA news」)

【ニキビ】
Q:保険内の治療を希望していますが、飲み薬だけで今出ている「ニキビ」はよくなりますか?
A:抗生物質を主体とした治療でもある程度は「赤ニキビ」のコントロールはできます。しかし、「白ニキビ(面靤)」が多い方ではケミカルピーリングやレチノイン酸を含めた角質コントロールを併用するほうがより効果的です。その場合は保険外(自費)診療となります。保険内の治療としては抗生物質、ビタミン剤の内服治療や抗生物質の外用剤などに限定されます。
Q:漢方を使ってのニキビ治療は行っていますか?
A:保険適応内でも可能ですので、安心して来院ください。特に木曜日の午後3時からの望月医師が得意としております。
Q:保険外(自費)の治療にはどんなものがありますか?
A:ピーリングローション、ケミカルピーリング、レチノイン酸、レーザーなどがあります。
Q:「ニキビ」にはケミカルピーリングがよいと聞きますが、止めるとすぐに再発するのでしょうか?
A:年齢的なものや肌質を含めますと、本格的な治療が終了したとしてもよい状態を保つために、何かのケアをして肌を維持する必要があります。ピーリングも最初は2週間くらいの間隔で繰り返し、良くなってくれば少し間隔を伸ばして維持していただいたり、当院では施術に習熟していただいた後に自宅で薄い濃度で施術して維持できるように指導を行っています。落ち着いた後は、自宅でのセルフピーリング、ピーリングローションやレチノイン酸の外用でよい状態を維持できる方もおられます。いずれにしても、ニキビ治療は各人で最小限あるいは最低限の治療あるいはスキンケアなどによってよい状態を長く維持する、あるいは痕を残すようなひどいニキビを出来るだけ作らないようにするのが目的とも言えます。
Q:背中の「ニキビ」で困っています。どんな治療がありますか?
A:当院では背中に対するグリコール酸ピーリングは行っていません。その代わりに保険で処方できるサリチル酸ローションを使用していただいています。「赤ニキビ」には抗生物質の内服も併用します。
Q:ピーリングローションとはどんなものですか?また、抗生物質入りの外用剤との併用はどのようにすればよいですか?
A:当院のピーリングローションの主成分はグリコール酸(AHA;ケミカルピーリングによく使用されています)と安定型水溶性ビタミンCからできており、防腐剤などは配合しておりません。使用目的はグリコール酸によって皮膚表面の不要な古い角質を剥離させて、毛穴の出口で少しでもつまりにくくさせるとともに、ビタミンCの抗酸化力によって脂質(皮脂)の酸化を抑制させることです。古い角質が除去されることによって、その他の成分も浸透しやすくなります。使用順序としては、洗顔後にピーリングローションを顔全体に軽く擦り込むように(ふき取り化粧品の要領)使い、そのあとに炎症性ニキビ(赤ニキビ)の部位へ抗生物質入りの外用剤を局所的に使用します。その後で、ご自身が普段からお使いの化粧水、乳液、クリーム、メークアップ化粧品を上乗せしてゆきます。3%と5%の製品がございますが、いずれもビタミンCを配合していますので空気に触れると次第にビタミンCが酸化されて褐変化してまいります。そのため冷蔵庫などの冷暗所での保管を行い、酸化を少しでも防止してください。因みに保存料などは一切使用していません。高濃度の8%の製品ではその他の製品とは異なり、使用後に洗い流しをしていただくようにしています。 (参照:皮膚病AtoZ「ピーリングローションの使用法」)
Q:ニキビ治療で、ダラシンTゲルrを処方される時とダラシンローションが処方される場合がありますが、どのように使い分けるのですか?
A:.ローションの方が患部への薬剤浸透性がよいのですが、逆に基剤のエタノールによって刺激を感じる方がおられます。その場合にはゲルあるいはアクアチムクリームrやナジフロクリームrなどを使用します。
Q:.ニキビ治療で、抗生物質(ルリッドrなど)を内服する際に赤ニキビが少なくなった後では、自己調節をするように指導されますが、具体的にはどのように内服すればよいのでしょうか?
A:ニキビ自体が、コントロールする疾患です。時にニキビができるのは仕方がない(特に思春期など)ことだと考えています。その際に症状が軽くすんで、ニキビ痕(瘢痕:でこぼこ,シミ:色素沈着 など)を最小限に抑えることができればよいのではないでしょうか?そして痕を残すようなニキビはひどい炎症性ニキビです。そのようなニキビの出き始めには先ず皆さんが誰よりも最初に予兆(ひどくなる予感:痛み、張った感じなどの違和感)を感じますから、その予兆を感じた時に早めに抗生剤の内服を始めてもらい、痛みなどの自覚症状がなくなれば中止してもらっています。アクネ菌などは皮膚の常在菌ですから、どんなに続けて内服しても決していなくなることはありません(細菌の数を元の数くらいまで減らす、あるいは炎症を軽くするのが抗生剤投与の主目的です)。またブドウ球菌などの細菌もニキビの発生に関連しますし、むやみに連用すれば薬剤耐性菌をつくることになってしまいます。
Q:ニキビ予防で、洗顔方法など日常生活での注意点はどのようなことですか?
A:ストレスによっても男性ホルモンの分泌が高まり、結果として皮脂分泌増加につながりますし、紫外線を浴びることによって皮脂分泌が高まるばかりか皮膚のターンオーバーの乱れにもつながります。よごれやメークをしっかり落とすためにもクレンジングと石鹸によるダブル洗顔を行いましょう。そしてその後には化粧水などにて十分な保湿を行います。また、食べ物に関してはナッツ類やチョコレートなどがニキビの増悪因子として一般には知られていますが、未だ医学的には因果関係は証明されていないようです。但し、ご自身でニキビの増悪を実感されるようでしたら、控えましょう。(参照:皮膚病AtoZ「ニキビ」)

【ホクロ】
Q:顔に5mm~6mm程度の盛り上がったホクロがあるので、除去したいのですが、治療費はいくら位になりますか?保険証は使えますか?
A:盛り上がったホクロの基本的な治療法は切除(縫縮法、くりぬき法)となり保険の適用になります。1個、8千円~(1万5千円)位となります。
また、炭酸ガスレーザーでの治療は、盛り上がったホクロの場合は最終的な治療までに複数回の治療が必要になる場合があります。1回ずつは少しずつ削るという印象に近いと思って頂ければ良いでしょう。傷が浅いので、切り取ったあとに比べると傷跡が少ないというメリットとなります。こちらも保険適用となります。
Q:小さい頃からあったのですが、顔に5mmくらいの黒い「ホクロ」があり、いつの頃からか盛り上がっています。レーザーで治療することはできますか?
A:平坦でなくて盛り上ったホクロでもレーザー治療は可能です。もちろん、通常の切除・縫縮法やくりぬき法でも行えます。炭酸ガスレーザーでのホクロ治療は盛り上っているホクロを平坦にする、あるいは浅い平坦なホクロを治療するのに特に効果を発揮します。
Q:顔に2mmくらいですが、余り盛り上がっていない、黒というよりも青く見える小さな「ホクロ」が数個あります。どんな治療が適していますか?
A:この場合(青く見える)、色素が皮膚の深い部位にまで及んでいることが予想されます。レーザーでも可能ですが、回数がかかりすぎたり、結局はくり抜くのと同じように深く蒸散させたりであまりレーザー治療によるメリットがありません。従いまして、くり抜き切除をお勧めしています。ほかのタイプのホクロにもこのくり抜き法は有用ですが、1cmを超えるような大きなタイプには、へこみが残りやすいので適していません。また、逆に浅いタイプであれば傷痕を考えますとレーザーがより適しています。
Q:治療を希望していますが、料金はいくらくらいかかりますか?
A:部位や大きさ、数によって異なりますので、一度受診をお願い致します。
Q:ホクロが徐々に大きくなっています。悪性ではないかと心配しています。切り取ったホクロを病理検査に出して良性か悪性かを調べることは出来ますか?また、料金はいくらくらいかかりますか?
A:もちろん可能です。保険適応となります。3割負担の方で約3,000円程となります。結果が出るのに約10~14日かかります。
Q:炭酸ガスレーザーによるホクロの治療について、もう少し詳しく教えてください。
A:ホクロを皮膚表面から浅く削り取る治療を繰り返すことによって、最終的に少しでも傷跡を少なく治療しようというものです。1回1回の皮膚表面からの傷は浅いので、ホクロの形や深さによっては、メスによるくりぬき法などに比べるときれいに治ります。皮膚の浅いところまでのホクロでは1回の治療で終了しますが、皮膚の深い部位までホクロの細胞が入り込んでいるタイプでは1回では取りきれないので、複数回の施術が必要になります。盛り上っている黒いホクロでは、局所麻酔を行った後に隆起した部位をメスで平坦になるように切除し、その後に炭酸ガスレーザーでその下を蒸散させてゆきます。途中で色素が残っていても少しへこんだくらいで1回目の治療を終えます。1回目は平坦化させるのが第一目標だとお考え下さい。処置にかかる時間は数分です。黒い色素が出てきたり、残りの黒い部位に繰り返す際にも傷が落ち着くまでの数ヶ月(赤みが消えるのを目安:最低でも3ヶ月)待って、次の施術を行います。
治療後は通常は出血もなく、深い擦り傷状態であり、個人差はありますが1~2週間で傷はふさがりますが、その間は外用剤と肌色テープを使用して頂いています。テープの上からのメークとなり、洗顔後にはご自身で処置をして頂きます。新しい皮膚は赤みが目立ちますが、この赤みは2ヶ月~数ヶ月で自然に消えます。赤みがある間はシミになりやすいので、美白剤(希望時には当院でハイドロキノンなどを処方します)と日焼け止めクリームを使用して紫外線防止を行ってください。 照射後は1~2週間後に受診してください。
傷痕がすこしでも少なくなるのが利点ですが、場合によってはトータルの治療回数として複数回、数ヶ月にわたってご来院いただくというのが欠点となります。
Q:レーザー治療では時間をかければ完全に傷跡は消えるのでしょうか?
A:プロトピック軟膏r(タクロリムス)は1999年に藤沢薬品(現Astellas製薬)によって世界に先駆けて日本で発売された従来のステロイド外用剤にも匹敵する有効性を持ったアトピー性皮膚炎の治療薬です。筑波の土壌から採取した真菌から得られた成分であり、同一成分を含んだ内服薬が臓器移植の拒絶反応を抑える目的で使用されていました。その抗炎症作用を外用薬に応用したものがプロトピック軟膏であり、0.1%成人用と0.03%小児用があります。プロトピック軟膏には次のような長所があります。①ステロイド外用剤のストロングクラス(例 リンデロンVなど)と同等の抗炎症作用があるにも関わらず、ステロイド長期外用で問題になる皮膚萎縮や毛細血管拡張症などの副作用が生じない。②ステロイド外用剤による皮膚萎縮などの副作用が出やすい顔や首にも使用しやすい。③正常な皮膚からはほとんど吸収されないため、より安全である。逆に、「使用に際しては、ほとんどの例で刺激(ほてり、ひりつき、かゆみ増強など)が生じる」という大きな欠点があります。多くの方は外用を始めて数日から1週間くらいで慣れて何とか使用できるようになられるのですが、中にはどうしても刺激が抜けない方もおられます。また皮膚症状が強いと副作用としての刺激も強く生じますので、最初はステロイド外用剤にて症状を少し落ち着けてから導入した方がスムーズに移行できるかも知れません。注意点として、使用経験が無いとの理由で新生児や2歳未満の幼児への使用が禁止されており、安全性の十分なデータが無いことから妊婦への使用が禁止されており、皮膚感染症(とびひ、ヘルペス、にきび など)がある部位や湿潤した部位(血液への吸収が高まるため)への使用なども禁止されています。使用に際して、使用上限である最高1回5g、1日10gという容量を遵守すれば高い血中薬物濃度が維持することがないのははっきりしていますので、節度ある使用をすれば過度の心配は不要です。( 参照:タクロリムス外用療法「アトピー性皮膚炎 よりよい治療のためのEBMとデータ集」)
Q:妊娠中なのですがステロイド外用剤を使用しても問題ないのでしょうか?
A:人間の皮膚はどの深さまで傷つくかによって、その後の痕の残り方が異なります。従って、真皮浅層までのホクロではほとんどわからないレベルまでになるでしょうが、真皮中層以上にまで広がるホクロを治療した場合には何らかの傷跡が残ります。それは軽い「やけど痕」のような状態で、テカテカと光沢を持った皮膚と置き換わっています。転んだ後の擦り傷が治った箇所などを想像していただけるとよいでしょう。皮膚の深くまで母斑細胞が入り込んだホクロではいずれの治療においても、何らかの傷と交換することにはなります。治療の選択においては、ホクロがある状態とそれが平坦化あるいは色調が薄く・狭くなった状態とを比較した状態を想像して、ご自身でご判断頂きます。(参照:皮膚病AtoZ「ホクロ」)