【取り扱い疾患例(あいうえお順)】
  • あせも
    汗疹のこと。多量の発汗と何らかの理由で汗を出す管が詰まり破綻したことで生じます。
    首周り、肘窩、腋窩、ソケイ部など間擦部(こすれる部位)によく見られます。引っ掻いたりして湿疹化することが多いようです。
  • アトピー性皮膚炎
    抗アレルギー剤(内服)、保湿剤、ステロイド外用剤、プロトピック軟膏などの処方をします。
    (参考:Q&A「アトピー性皮膚炎」)
  • イボ
    ヒト乳頭腫ウイルスによる感染症としての「イボ」と、老化などに伴う所謂「年寄りイボ」に属するものがあります。ウイルス性イボにもウイルスのタイプによって様々な臨床像を呈します。
    基本的には液体窒素による凍結療法が行われます。足底のイボなどは脱落し難いので当院ではモノクロロ酢酸による腐蝕療法も併用しています。年寄りイボは炭酸ガスレーザーなどによる治療を行いますのでご相談ください。(参考:AtoZ「疣贅(ウィルスによるイボ)」AtoZ「ウイルス以外のイボ(年寄りイボ:アクロコルドンなど)」、Q&A「イボ」)
  • おむつかぶれ
    おむつ皮膚炎とも言いますが、おむつで蒸れた状態の弱い(物質を浸透させやすい)皮膚に尿や便が長時間接触して生じるもの。特に下痢をしている時には便がさらにアルカリ性に傾いており刺激が強いようです。状態によってはステロイド外用剤を使用しますが、カンジダの発生(あるいは併発)に注意が必要です。頻回のおむつ交換と、微温湯による患部の清拭が何よりも重要です。
  • かかとのガサガサ
    尿素製剤やサリチル酸製剤などの外用を行います。角化型足白癬(水虫)の場合などは抗真菌剤を使用します。
  • カンジダ症
    顕微鏡による真菌検査を行い、患部には抗真菌剤を外用します。
  • 乾癬
    長く付き合ってゆくことになる場合が多いので、調子がよければ出来るだけビタミンD3製剤を使用するようにしてゆきます。病変の範囲が広い場合などは光線療法などをお勧めしますので他施設をご紹介いたします。残念ながら当院には今現在、紫外線照射装置がございません。(参考:「乾癬・マルホ」
  • ケロイド・肥厚性瘢痕
    ステロイド外用、ケナコルトA局所注射、液体窒素凍結療法などを行います。
    (参考:AtoZ「ケロイド」
  • 湿疹・皮膚炎・かぶれ(接触性皮膚炎)
    抗アレルギー剤(内服)、ステロイド外用剤などを処方します。必要に応じてパッチテスト検査を行います。
  • じんま疹
    抗アレルギー剤(内服)が基本です。(参考:AtoZ「じんま疹」
  • たこ・うおのめ
    基本的には患部を削ったり、くり抜きを行います。お子様の場合にはイボのことが少なくありませんので、先ずは診察をいたします。(参考:AtoZ「たこ・うおのめ」
  • とびひ(伝染性膿痂疹)
    抗生剤の内服が必要です。患部は外用剤を塗った上からガーゼなどで保護しましょう。
    (参考:AtoZ「小児の夏の皮膚感染症」
  • ニキビ
    ビタミン剤の内服や抗生剤の内服あるいは外用を行います。ケミカルピーリングやレチノイン酸外用などは自費診療となります。 (参考:AtoZ「ニキビ」、Q&A「ニキビ」、「ニキビ・マルホ」
  • ひげそり・かみそり負け
    男性の須毛部(あごなど)や四肢の剃毛部位に見られる症状で、「かぶれ」の症状としてがさがさと痒みを伴った紅斑が出現する場合と、毛包に一致して周囲に赤みを伴った膿疱などが出現する場合があります。前者は「かぶれ」なのでステロイド外用剤を使用しますが、後者はブドウ球菌による感染症であることが多いので抗生剤の内服や外用を要します。いずれにしてもカミソリによる毛剃りが関与しているので、電気カミソリやプレシェービングローションなどの使用、処置後に皮膚保護剤の外用などを行って、少しでも皮膚への刺激を軽減させる必要があります。場合によってはレーザー脱毛なども考えます。
  • 皮膚腫瘍
    病変が皮膚なのか、皮膚の下(皮下:例えば脂肪の部位)なのか、形状などから良性あるいは悪性が考えられるのか、などを診察した上で、患者様と一緒により傷跡の少ない治療方法や患者様のニーズに合った方法を考えてゆきます。大きな手術(例:全身麻酔が必要、など)が必要な場合には他施設をご紹介いたします。小手術であれば当院で施術いたしますが、改めてのご予約(昼の時間帯など)をお願いする場合がございます。
  • 皮膚の乾燥・かゆみ
    保湿剤の外用を基本としますが、湿疹病変が認められる場合にはステロイド外用剤を併用します。
    また、痒みが強い場合には抗ヒスタミン・アレルギー剤の内服を併用することもあります。
  • フケ・かゆみ(頭)
    脂漏性皮膚炎に伴うフケの方が多いようです。ひどい場合にはステロイド外用剤を使用しますが、症状が軽い場合にはニゾラールなどの抗真菌剤も有用です。(参考:「脂漏性皮膚炎・フケサイト:ヤンセンファーマ」
  • ヘルペス
    抗ウイルス剤を処方します。内服と外用がありますが、再発の頻度が多い方や重症化しやすい方は内服をお勧めします。できるだけ早期から内服を開始しましょう。また、性器ヘルペスの方に対するバルトレックスの連続投与による再発抑制療法も行っています。ご相談下さい。帯状疱疹ではより高用量を服用します。(参考:AtoZ「単純ヘルペス」「Herpes.jp:グラクソスミスクライン」
  • ほくろ
    希望により外科的手術を行います。局所麻酔の注射を行ってからの施術となり、約1週間後に再来していただきます。ご相談に応じて高周波メスや炭酸ガスレーザーによる治療もお受けいたします。
    (参考:AtoZ「ホクロ」、Q&A「ホクロ」)
  • 水イボ
    ペンレステープを貼ってからピンセットで捻除するのが基本的な方法です。乾燥肌、周囲の湿疹を合併している方も多いので併せてそちらの治療を行う場合もあります。水イボは患部の掻破に伴って拡大してゆきますので注意が必要です。(参考:AtoZ「水イボ(伝染性軟属腫)」
  • 水虫
    真菌直接鏡顕を行い、抗真菌薬の内服・外用剤を処方します。 (参考:AtoZ「水虫」「水虫・マルホ」


【検査項目】
アレルギー検査 採血にて花粉症などに関与するアレルゲンを調べます。パッチテストによって「かぶれ」の原因をさぐります。(参考:AtoZ「パッチテスト」
微生物学的検査 皮膚表面や毛などから標本を採取して、顕微鏡下に真菌、カンジダ、癜風(でんぷう)菌、毛・頭じらみ、疥癬(かいせん)などの有無を調べます。
皮膚生検 診断が困難な症例に対して、病変の一部を局所麻酔下に一部摘出して、顕微鏡検査へ提出します(皮膚病理組織検査)。手術標本も同様に検査します。


【治療・処置の項目】
液体窒素凍結療法 液体窒素を用いて局所を凍結させることにより、ウイルス性疣贅や皮膚良性腫瘍を壊死させて脱落させます。一般的には1~2週間に1度の頻度で繰り返します。黒い「かさぶた」が剥がれた時点で次回の施術を行います。冷たい「ヤケド」(凍瘡)のようなものですから、1~2日間「ジ~ン」とした痛みを伴う場合があります。また、水疱や血疱を生じることがありますが、この治療法はヤケドによる「かさぶた」を作って、その中に目的とするウイルスなどを閉じ込めた状態でまとめて脱落させるのを期待した治療法ですので、ある程度は仕方ありません。
疥癬治療
内服薬処方
「ストロメクトール」という薬剤を内服していただきます。(参考:「疥癬・マルホ」
陥入爪根治術 神経ブロックにて局所麻酔を行い、陥入している(食い込んでいる)部分の爪甲を除去し、その部分の爪母ならびに爪郭部を一塊にして切除します。
陥入爪フェノール法 神経ブロックにて局所麻酔を行い、陥入している(食い込んでいる)部分の爪甲を除去し、その部分の爪母をフェノールによって腐蝕させるもので、術後の痛みが少なく、管理が非常に簡便なため陥入爪治療の主流となっています。
ケナコルトA(ステロイド)局所注射療法 ケロイドや円形脱毛症などに対して、薬剤(ステロイド)を病変部局所に注射器などで直接注入する治療法。全身性の副作用を抑え、局所に高濃度に薬剤を作用させ得ますが、痛みが強いのが難点です。
切開・排膿 炎症性粉瘤や「せつ」などの感染性病変に対して、表面の局所麻酔を行った後に、頂点付近をメスで切って穴を開けて、中に溜まっている「膿(うみ)」を出す処置です。この治療により、痛みの早期軽減ならびに感染の早期収束が期待できます。
創傷処理 ケガなどによる皮膚の傷や裂け目(切創、裂傷、挫滅創など)を局所麻酔の注射後に糸で縫い合わせます。場合によっては汚い部位をメスで切り取って調節することもあります。
内服抗真菌薬処方

テルビナフィン(例:ラミシール)、イトラコナゾール(例:イトリゾール)を処方します。ラミシールでは毎日1錠を約半年毎日お飲みいただきます。一方、イトリゾールでは1週間連続して1日あたり4カプセルを連続して内服し、その後3週間をお休みするというサイクルを3回繰り返すパルス療法が主流となっています。(参考:「ラミシール:ノバルティス・ファーマ」「水虫チャンネル:ヤンセンファーマ」
両者ともに、内服前後に採血を行い、肝臓などへの負担がないかどうかをチェックする必要があります。 (参考:AtoZ「水虫」

軟属腫摘除 ペンレステープを貼って30分以上お待ちいただいた上でピンセットにて捻除。残念ながら、完全無痛状態にはなりません。(参考:AtoZ「水イボ(伝染性軟属腫)」)
水イボ治療についてのお願い
面疱圧出 細い注射針で白ニキビの詰まった先端に穴を開け、中の詰まった皮脂を圧出器で押し出します。多少の痛みと施術後の赤みを伴います。
良性・悪性皮膚
腫瘍摘出術
局所麻酔注射後に、患部を含めて紡錘形にデザインして皮膚あるいは皮下組織を切り取って線状に縫い合わせます。場合によってはジグザグな形にしたり、もっと病変が広範囲な場合には、他の健康な場所から皮膚を取って植皮することもあります。悪性が疑われる場合には、より余裕を持たせて切除します。切除病変は病理組織検査を行います。