連休の初日である本日、行き先は箱根方面に変更、早朝からプルーストを連れて出発した。彼は私のいつもとは違う外出の気配を感じ取ったようで、朝から何度呼んでもご飯は食べない、おしっこはしない...で「自分も連れて行って」とばかりにキャリーの中に居座っている。せめて駅くらいまで自分で歩いてくれて、上手くいけば朝のウンチまでして頂けると、長い旅路、飼い主としては安心なのだが...との希望を無視し、ここでもキャリーに入ったままで、上体だけを突き出して街をチェック、というスタイルをとりたがる。全く持って面倒でわがままな犬である。
久しぶりの新幹線というより、プルーストにとっては初めての新幹線である。恐らく彼には先日の特急との違いがわかっていないのではなかろうかと想像するのだが真実は解らないし、さして重要なことではない。自由席だが混雑もなくすこぶる快適であり、もしかして箱根方面は正解だったかもと淡い期待を抱いた。
しかし、その期待は小田原で一度乗り換えたあとに箱根湯本で箱根登山電車に乗ろうと奥のホームに近づいた途端に消え去った。ホームにはヒトが溢れている。次の車両に乗れるかしら? と心配するも、何とか片隅に詰め込まれる。混雑度は東京の通勤時の地下鉄以上のものがある。プルーストも頭上からキャスターが覆い被さった状態。
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途中、スイッチバックしながら上って行く車窓からは、わずかに色づき始めた木々や今さっき渡った鉄橋なども見える。
本日は宮ノ下駅で下車。そこからさらに満員電車に乗ろうとする「おばさま軍団」が車掌に「乗客にもっと中に詰めるように言うように」と催促しているが、車掌は丁寧に「詰める」という言葉からして荷物扱いしたとされて言っちゃあいけないんです...と事情を説明している。混雑はしているが、何となく周囲の風景もあってかのんびりしたものを感じる。
約2時間の時を経てキャリーから出たプルーストは周辺の空気、景観の違いに緊張している模様。早川遊歩道へ入るも坂ではなく階段になっているのが、プルーストのキャリーを持つ身としては少々辛いものがある。彼はそんなことお構いなしに「世界はニオイに満ちている」と言わんばかりに短い鼻を地面にくっつけて「くんくん」「ぶひぶひ」音を発している。いつ見てもミニ黒ブタに見えてしまう。
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いつもの癖で、飼い主にはニオイを嗅ぐと見せかけておいて葉っぱに食らいつく。ちゃんと朝ごはんを食べればよかったのに...とグチっても彼には効果なし。ただし、やはりその後は2回にわたって嘔吐した。「そのうち『イントゥ・ザ・ワイルド』の主人公のように"自然の罠"にはまって(毒草を食して)しまうよ!!」と苦言を呈するも、これにも彼は貸す耳を持たず。
途中で河原に降り立つと、彼は新たな水のニオイ?に誘われてフラフラと水辺に近づいている。危なかしくって見ていられない。彼には東大の三四郎池、後楽園の噴水の中に落ちた過去がある。黒ブタだけにイノシシの血を引いているのか猪突猛進の気が大いにあり、周辺への注意力が散漫になる。私自身はことわざにある「犬も歩けば棒に当たる」という風景を彼で初めて目撃させてもらった。一昨日の駅までの散歩途中に、よそ見をしていて店舗前の看板にぶつかって自ら驚いていた表情が忘れられない。
そういう私もヒト(イヌ?)のことは言っていられない。何と言っても小学生の頃に海洋少年団に属しており、今治城のお堀でカッターを漕ぐ練習の際に水中へ没した経歴があるからだ。似たもの同士といったところか。
川の流れをボケっと眺めていると、昔に暗唱した『古今和歌集』の歌を思い出した。「ゆく水にかずかくよりもはかなきはおもはぬ人を思ふなりけり」という「よみびとしらず」の歌だ。今でも持っている大岡信の『詩への架橋(岩波新書)』を読んで覚えたものである。何故だか記憶にはないが、その本の目次の頁にウィリアム・サローヤンの引用を書き記している。「男には意味がある。どんな男だって、その一生には意味がある。もし、愛情という嘘がこの世に存在しないなら、男には秘密でさびしい意味しか存在しないだろう。」というものだ。中学生の頃だから、、、などと耽っていたら、何やら川の流れを真摯に見つめているプルーストの姿があった。彼は今、何を思っているのだろうか?
↓ つり橋も初体験。意外と怖がらない。
大きな荷物を抱えて小田原までバスで移動することにした。時間が早いこともあってか空いている。駅に到着して散歩でもとキャリーから出ることを促すも、ここでも自らの足で歩きたがらない。途中で出会ったイヌ好きの方に構ってもらった時だけ飛び出して甘える、自己中心的でわがままな態度を改めなさいと注意をするも「馬の耳に念仏」。お店に入って天丼を注文するも、連れががさごそと落ち着かないため、こちらもゆっくり食事できない。こんなことなら最初から河原で弁当やおにぎりを食べるというようにすればよかったと思うが、これまた「後の祭り」。駅前の北条早雲の像にお別れの挨拶をして東京へ戻る。
せっかくの天気なのだから銀座まで散歩して帰ろうかと、彼にキャリーから出ることを促すもまたしても拒否。インズが近づくにつれて混雑も激しくなったため帰宅することとした。
本日の教訓。ことわざは確かによくできている。あてはまる行動や思いが一日に何度となく繰り返されている。だからこそ、ことわざとして生き残っているのだろう。
★本日のお買い物:特になし。 *11月9日の会の予約(済み)・お歳暮の注文(未)。
★本日の間食・おやつ・お酒:芋焼酎「尽空(じんくう)」原酒37度の続き、サッポロの黒。
★プルーストの行事:外出の緊張で疲れたため早寝する。
★飼い主の行事: 久しぶりのプルーストを連れての遠出で疲れる。
★サロン関連: 特になし
★体重:75.8kg
★早朝血圧:右/mmHg()、左/mmHg():計測せず
★歩数:約13,900歩。*思ったほど歩いていない。荷物が重いので疲れたのだ。

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