9月26日の日記で「耳垢」に関するAAO-HNSFが提出したガイドラインを書いたが、Medical Tribuneの11月6日号に、そのガイドラインの要約が記載されていた。
1)耳垢は有益で自浄作用を有し,皮膚に対する保護作用や潤滑(軟化)作用,抗菌作用を有する。
2)補聴器を使用している患者には耳垢栓塞の検査を行うべきである。耳垢栓塞はハウリングを惹起したり,音強度を弱めたり,補聴器の機能に障害を及ぼす可能性がある。
3)耳垢が外耳道直径の80%以上をふさいだ場合,可逆的な難聴が発生する可能性がある。
4)耳垢栓塞に対する適切な選択肢は,(1)耳垢溶解薬(生理食塩水と同様の作用を持つ薬剤を含む水)(2)イリゲーション(洗浄)あるいは耳注射(耳洗浄)で,耳垢溶解薬を15〜30分前に注入しておくと効果が高くなる(3)吸引式の特別器具を使った用手除去で,外耳道狭窄,鼓膜穿孔または鼓膜チューブ,免疫不全などを有する患者に適している。
5)不適切または有害な介入方法は,綿棒,オーラルジェットイリゲーターやイヤーキャンドリングである。
6)診療所での耳垢栓塞治療の最後に患者を評価し,塞栓の消失を確認すべきである。
7)耳垢栓塞を予防できる確実な方法はないが,綿棒などを外耳道に挿入しないことを強く勧める。リスクの高い人は6〜12か月に1回は受診して,ルーチンの洗浄を受けることが望ましい。
また、4月25日の日記にHPVワクチンについて書いていたが、上記の同じ誌面に「集団接種の対象を12歳女児全員とし,年長女性への補助的 "catch-up" プログラムの接種推奨対象者は21歳未満までとし,さらに現行の子宮頸がん検診政策を修正するのが最適であるとNew England Journal of Medicine(NEJM,2008; 359: 821-832)に発表した」との記載もあった。
また「対象を21歳まで延長した場合,費用効果は確実に高いとは言い難く,ワクチンでHPV16,18型に起因する他のがんを予防できるかが重要となってくる。ワクチンはかなり高額で,性的に活発な女性では有効性が低下するため,同プログラムの対象を26歳まで延長した場合,どのような条件でも費用効果は低かった」ともある。
最後のまとめにあるように、「Kim助教授らは『12歳女児への集団接種において,一部集団ではなく全人口で高い接種率を達成すること,これら接種ずみ人口が20歳台前半から半ばになったときに子宮頸がん検診を徹底することが重要である』と指摘している。
後者が重要なのは,ワクチンの対象として含まれていないHPV型によっても子宮頸がんは発症するからである」という部分が課題なのだろう。日本でも早急に導入されることを望む。
HRTの有用性と副作用を検証することを目的に開始されたWHIが,予想に反して心疾患,脳卒中,血栓症,乳がんが増えるとの中間報告を2002年に発表したことを契機に米国はもとより日本を含めて全世界的にHRTに対する期待や評価が一気に後退したのは記憶に新しい。米国でも「同報告以降のHRTの方式として,非経口剤(経腟クリームなど)を用いる,低用量を用いる,投与期間を短くするなどの措置が取られている」という。
現在ではHRTの再評価の動きもあり、「日本人ではHRTを受けた女性の乳がんリスクは低く,HRTで乳がんが増えたというエビデンスは見られなかった」との報告も出てきているらしい。日本産科婦人科学会と日本更年期医学会は共同で「ホルモン補充療法ガイドライン」を作成中である。同ガイドライン案は,日本産科婦人科学会などのHPで公開され、来年4月に完成版が公表されるとのこと。個人的には「皮膚萎縮予防」に興味がある。今月24日に予定されている研究会にも参加予定。
(1)ガイドライン作成手順
(2)用語説明
(3)HRTの特色と施行上の一般的注意点
(4)期待される作用・効果(更年期症状緩和,骨吸収抑制・骨折予防,脂質代謝改善,血管機能改善,血圧低下,中枢神経機能維持,皮膚萎縮予防,泌尿生殖器症状改善)
(5)予想される有害事象(不正性器出血,乳房痛,片頭痛,乳がん,動脈硬化,冠動脈疾患,脳卒中,血栓症,子宮内膜がん,卵巣がん,その他のがん,腫瘍,類腫瘍)
(6)投与を避けるべき症例
(7)薬剤の種類と特徴,投与法,投与量
(8)投与前,中,後の管理法
(9)HRT適応と管理のアルゴリズム
(10)付記−の10項目
★本日のお買い物:トラウトサーモン。
★本日の間食・おやつ・お酒:ビール、バターサンド。
★プルーストの行事:小石川界隈の散歩。
朝晩の散歩を省略したためか、機嫌がよくない。本当におイヌ様状態である。形勢逆転をせねばならぬ。現在ではどこか主従逆転の様相を呈している。なぜか寝るときだけはおとなしくなる。朝の寝ぼけた表情でヨタヨタと誰か挨拶すべきヒトを探している様子は実にかわいい。
しかし、日中に相手出来ないためか、帰宅後「ボクと遊べ!」という要求が強い。しかも彼の要求の仕方は乱暴である。おもちゃを噛んだ状態で首を振って私の体にぶつけることによって催促してくる。ここで怒るとますます相手をしてもらえると喜ぶので無視しようとするのだが、こいつがまたしつこい性格なので、あの手この手で攻めてくる。そうしてついに私も怒ってしまう。そうすると向こうも怒るという繰り返しである。
何故か寝るときだけは従順になる。全く持って不思議。
★飼い主の行事:G社のS氏(調査票の件:早急に対処を)。明日の準備。先日、ある方からチューリップの球根を頂いた。実は富山県は日本一のチューリップの球根栽培地なのだそうだ。「花卉」を「かき」と読んで、観賞用の花の咲く植物だということを初めて知る。ささやかだけれど春を待つ楽しみが出来た。週末にでもプランターに植えてやろう。
★サロン関連: Kは講習会へ(二日目)。その他照明、鏡台などの備品を購入。
★体重:77.2kg
★早朝血圧:右/mmHg()、左/mmHg():計測せず
★歩数:約8,300歩。
参照
耳垢栓塞の発見と治療に臨床ガイドライン:Medical Tribune [2008年11月6日(VOL.41 NO.45) p.02]
集団接種対象を12歳女子全員に 米のHPV予防対策の費用効果を検討:Medical Tribune [2008年11月6日(VOL.41 NO.45) p.06]
更年期医療におけるホルモン療法の再評価:Medical Tribune [2008年11月6日(VOL.41 NO.45) p.60]
日本産婦人科学会
チューリップ王国とやま
富山県花卉球根農業協同組合
花卉とは:千葉大学園芸学部・花卉園芸学研究室

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